INNOCN 32M2Vレビュー。モニター性能全振りの高コスパmini LED搭載・4Kモニター!【PR】
今話題のmini LEDでHDR 1000なモニターINNOCNの32M2V。すごくピーキーで最高です(褒めてます)。
どんなモニターかといえば、「4K・32型・mini LED・HDR 1000で約10万という化け物コスパモニター」。このスペックだと大抵15万以上するので、かなりお値打ち。
高リフレッシュレート(144Hz)にも対応していて、ゲームをやる上では申し分ないスペックです。
ただ、テレワーカーが自宅使いするのにも良いんですよね。
32インチ 4Kの大画面は仕事でバリバリ活躍できますし、USB Type-Cにて90W給電に対応しているためデスク上もスッキリ。色域も広範囲をカバーしているのでクリエイティブ用途にもOK。
そして夜は、高解像度・素晴らしい臨場感での映画やゲームを。これはもう、最高じゃあないですか…。
趣味の時間までバッチリ楽しめますぜ
ということで今回はINNOCNの32M2Vを、リモートワーカー目線でレビューしました。
- HDR1000:眩しいほどの発色・高コントラスト
- USB Type-Cにて最大90W給電可能
- USB Type-A・B搭載で、リモートワークでも使いやすい
- 高リフレッシュレート(144Hz)対応
- お値段約10万円:鬼コスパ
- デザインは派手め・チープ
- OSD周り(ボタン・操作感)がイマイチ
- HDRの切り替えがめんどくさい
スペックと付属品
スペックはこちらをタップ
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | 32M2V |
メーカー | INNOCN |
サイズ | 32インチ |
パネルタイプ | IPS |
解像度 | 3840 x 2160 (4K UHD) |
リフレッシュレート | 最大144Hz |
HDR | HDR1000 |
色域 | sRGB 99%、Adobe RGB 99%、DCI-P3 99%、NTSC 115% |
コントラスト比 | 静的: 1000:1、動的: ミリオンレベル |
応答速度 | 標準12ms、OD 1ms (GTG) |
FreeSync | FreeSync Premium 対応 |
視野角 | 178° (水平/垂直) |
輝度 | HDRオン時最大1000cd/㎡、オフ時450cd/㎡ |
背面ライト | Mini-LEDバックライト (1152ゾーン、PWM高周波数調光) |
接続ポート | HDMI2.1×2、DisplayPort 1.4×1、USB-C (最大90W出力)、USB-A×2、USB-B 3.0 |
スピーカー | あり(4Ω5W x2) |
調整機能 | 高さ調整 (82mm)、チルト(前5°/後20°)、左右(±25°) |
視覚保護機能 | ブルーライト低減、TUV認証 |
本体寸法 (スタンドあり) | 726.8 x 553.3 x 276.52 mm |
重量 | スタンドあり8.5kg、スタンドなし6.45kg |
その他 | PIP/PBP、エルゴノミクス設計、背面RGBライト、23言語OSD |
付属品は下記の通り。
- スタンド
- ACアダプタ
- ケーブル類
- HDMI
- DP
- USB Type-B
- USB Type-C
- 取扱説明書(キャリブレーションレポートあり)
ACアダプタ、めちゃデカいです。置き場所が狭い場合は気をつけて下さい。
INNOCN 32M2V レビュー
早速INNOCN 32M2Vをレビューしていきます。
前面デザインはシンプル、裏は派手め
まずは本体のデザインと機能面を見ていきましょう。
スタンドは組み立てる必要がありますが、各パーツ嵌めるだけなので難しくはないです。ただ32型とデカく重量があるため注意が必要。
前面デザインは至ってシンプル。背面は割とゴテゴテしています。ゲーミングラインナップだからでしょうか。
背面はモニター使用時あまり関係ないので良いのですが、もうちょっとシンプルデザインなら嬉しかったですね。
背面の四隅は光ります。レッド・イエロー・グリーン・シアン・ブルー・パープル・ホワイト・無点灯から選択可能で、フリッカー(点滅)モードなんてものもあります。点滅の使い所やいかに。
スタンドをつけた状態の幅や奥行きは下記の通り。
- 幅:約55cm
- 奥行き:約27cm
32型、やはりデカい。軽い気持ちでデスクに置くとかなり場所を取られます。
私のデスクが幅120cm×奥行き60cmという小ぶりなこともあり、スタンドつけての運用はキツめ。モニターアーム推奨です。
ちなみに、モニターアーム取り付けには結構苦戦しました。
アーム接続部分に謎の段差があり、エルゴトロンLXが綺麗に嵌まりません。スペーサーを噛ませないと厳しい感じ。
かなり無理に押し込んでギリギリ接続できましたが、私のような力ずくは全くおすすめできませんので、無難にクイックリリースブラケットでスペーサー噛ませた方が良いです。
スタンド調節可能範囲は下記の通り。高さ調節も上下の角度調節ができるので、自由度は高め。
デスクの奥行きさえあれば本スタンドのみで便利に使用できると思います。
- 高さ:約8cm程度上下可能
- 角度(上下):前方5°、後方20°
- 角度(左右):25°
上と左右のベゼルは細いですが、下側はそこそこ厚いので主張高め。
細かい部分ですが、下側は段差もあるのでちょっと気になります。もうちょっとシームレスでオシャレな感じなら嬉しかったですね。
まあこのコスパでオシャレさを求めるのは酷ですが…
端子類は下記の通り。
- USB-B(3.0)
- USB-A(2.0)×2
- Type-C(映像出力可・Max 90W給電)
- HDMI(2.1、Max 144Hz)×2
- DisplayPort(1.4、Max 120Hz)
- Audio Out
- DC(電源)
USB Type-Cの90W給電が優秀すぎます。この端子さえあればノートPCへの給電も賄えるため、配線がスッキリします。個人的マスト機能。
ただHDR適用時は65W給電になることに注意ですね。
しかもUSB-Aが2個ついているので、USBハブを噛ませればモニター1つで配線周りが概ね完結します。更にUSB Type-Bも備わっているので、2台のPCでマウス・キーボード共用も可能(KVM機能)。
ということで本モニターだけあれば、充電周りもUSB周りもスッキリ。
本体設定(OSD)はモニター右下のボタン操作式。良い意味で非常にクラシカル、悪く言えば「10万のモニターでこれか…」という感じのコストカット感。
ボタンを押すと懐かしいペコペコ音が響くので、同居人がいる場合、夜中の操作は注意が必要です。
設定できる内容は多く、ゲーミング的な簡単設定(※)もできますし、ブルーライトカットやPIP/PBP等オーソドックスな設定は概ね網羅できていると感じました。
※FPSアリーナモード:暗い所で敵を視認し易くなる設定、とか
またショートカット機能もあり、真ん中3つのボタンは好きなようにショートカットを設定できます。
よってOSDボタンが操作しづらくとも、ギリなんとかなります。
輝度調節に関してはOSDからもできますし、本体右上に輝度調節センサーで自動調節も可能です。センサー反応はかなり良く、タイトに動いてくれるので重宝します。
スピーカーは内蔵されていますが、おまけ程度に考えてください。シャカシャカした感じ。別途スピーカーやイヤホンの用意をおすすめ。
ということで、この後の記事中盤でもお話しますが、コストカットできるところはザクザクとカットしている印象を受けました。そしてカットした部分を、モニター部分にフル還元しているんだと思います。
HDR 1000:眩しいほどの発色・高コントラスト
HDR 1000、只者ではないですね。
モニターにおけるHDRとは:モニターの明るい所・暗い所の比率(ダイナミックレンジ)を広くする技術のこと。
VESAが制定したHDRの規格では、HDR性能を400・500・600・1000・1400と5段階に区分けしました。今回紹介する32M2Vは上から数えて2つ目の上位性能となります。
要するにHDR 1000は「明るい所と暗い所の差がかなり大きいモニター」です。明るいところは眩しく、黒は真っ黒、そんな表現ができるモニターと考えてもらえれば良いでしょう。
これによって、臨場感だったり、メリハリのある表現が可能となります。
私はHDR1000初体験だったのですが、まず思ったのは「眩しい表現が、めちゃめちゃ眩しい」な、と。
例えばこの動画の「トランペットに光が反射している所」なんざ、眩しすぎで目を細めるレベルでした。実際に光の反射を見ている気分になります。
そして黒色も、きちんと真っ黒。
比較としてDELL S2722QCを並べるとわかりやすいですが、DELLの方はどうしても黒色が青みがかっているというか、光が漏れている印象を感じます。それが本モニターは真っ黒です。
特に映画鑑賞時に真価を発揮しますね。暗い部屋で映画を見ていると本当に部屋が真っ暗になるのでビビります。まるで映画館のよう。
ゲームの臨場感もスゴいらしいのですが、私が所持している最新ゲーム機はSwitchなので体験できず。
色々仕入れたらまたレビューします…
ということで動画鑑賞でしか活用できていないですが、満足度は激高です。
日中は32型・4K大画面を活用しテレワーク、夜はHDR1000を活用して映画やゲーム、なんて使い方ができます。これ一台あればお家時間の満足度、かなり上がりますよ。
デスクワーカーにもおすすめな理由
ちなみにマルチメディア的な部分に注目が行きがちですが、ビジネス用途でもバッチリ。
sRGB 100%、Adobe RGB 99%、DCI-P3 99%カバーということで、主にクリエイティブ用途で活躍します。
更にUSB Type-Cで接続すればノートPC用のACアダプターを(大体の機種では)兼ねることができるため、配線もスッキリしますし、複数PCを繋ぎ変えるのも簡単。テレワークにもってこい。
タイトに輝度を調節してくれるセンサーも備わっている(※)ので、時間帯によって明るさが勝手に調節されるのも良いですね。
特に窓際等で仕事をしていると朝・夕方・夜で明るさがぜんぜん違うので、そこら辺の調節を勝手にやってくれるのはかなり嬉しいです。
※HDR適用時は調節してくれない様子。無念。
以上より、マルチメディアにも仕事にも抜群に活用できるモニターだと感じました。
削るとこは削り、モニター性能全振り:コスパがめちゃめちゃ高い
ご存知の通りモニター部分はめちゃ強なのですが、それ以外の部分はかなりコストダウンを図っていると感じました。
例えば、本体操作ボタンはめちゃめちゃチープ。操作性もあまり宜しくなく(ペカペカ大きい音が鳴る)、2〜3世代前のモニターかと思います。到底10万のモニターとは思えない造り。
背面部分も、近づいて見るとチープさが伺えます。プラスチック感。
ここら辺は価格が1/2の激売れモニター、DELL S2722QCにさえ負けていると思います。
要するにモニター性能に重きを置き、それ以外の部分はガンガンコストダウンしたのだと思います。
…と思えば寧ろ許せますね、このチープ感も。
コストを極限まで削り、約10万でこのスペックのモニターを作ってくれてありがとう、くらいの気持ちです。
ちなみに、コストカットされてるなーと思った部分は下記の通り。
- 操作ボタン周り
- メニューの画面遷移や操作性
- 全体的なデザイン
よって、操作しやすいボタンが欲しいな、とか、部屋のインテリアにあったカッコいいデザインがいいな、という場合は選択すべき製品ではないと思います。
逆に「モニターなんだから、コストはモニタースペックに全振りしてくれ」というケースならビンゴ。本製品を購入すべき。きっと幸せになれます。
個人的に裏側デザインはあまり見る機会もないですし、設定もHDR切り替え以外は多用しないため、概ね許容できるレベルですね。
そのHDR切り替えが一癖あるんですけどね…
HDRの切り替えがかなり面倒くさい
HDRモード、それはそれは鮮やかで美しいのですが、長時間使っていると目が疲れます。ただHDR⇔標準モードの切替が面倒くさいんです。
実際HDRをオンにする操作としては、「ローカルディミングをオン(※)」→「HDRをオン」という手筈を踏むことになります。
※ローカルディミングをオフだと、普通のバックライトとしての挙動になるらしいです(詳しくはこちらのサイト参照)。
- OLDボタンを押下→ホーム→ゲーム設定→ローカルディミングをオン
- 再度OLDボタンを押下→ホーム→ピクチャ設定→HDRをオン(標準・ムービー・デザインどれかを選択)
私は仕事柄PCを8〜10時間ぶっ続けで見ることも多いのですが、流石にHDRモードだと目に優しくないので、仕事中は通常モードにして輝度を低めで使っています。
しかし夜、動画を見たり映画を見るときはHDRにしたい。ということで毎日カチカチカチカチ操作しなければならないという…。
これはせめて、何かしらワンタッチで、欲を言えば外部リモコンとかでサクッと変えられると良かったですね。一応、ショートカットを使えばHDR設定には簡単にアクセスできるようにはなりますが…。
まあただ、この切り替えを簡単にすることで価格が上がるもの悲しいので、ちまちま作業を我慢するしかないのかなと諦めています。
この価格でこのモニター性能なら、しょうがないかなあという所ですね…。
INNOCN 32M2V まとめ
いや、素晴らしいですね、mini LED・HDR1000。一度体験すると、もう通常のモニターには戻れないです。
私は良くホラーを見るのですが、「黒が真っ黒」な所がホラーとマッチして、ホラー好きにもおすすめ。没入感と怖さが倍増します。
みなさまもINNOCN 32M2Vを購入し、昼は4K大画面でバリバリ仕事・夜は美しい映像でゲームや映画鑑賞と、優雅に過ごしてみませんか?