PLAUD NotePin レビュー。要約なら任せろ、小さなAIボイスレコーダー【PR】

考えがまとまらない時、喋りながら思考を整理してみたらスコンとまとまった!ような経験は無いでしょうか。
そんな時に役立つのが、今回紹介する「PLAUD NotePin」。
AIボイスレコーダーということで、喋ったことを「録音」「文字起こし」「要約」してくれます。
要約に使われているLLMは2025年4月現在GPT-4oやClaude 3.5 Sonnetで、精度は結構高めでびっくり。

「要約」機能では、テンプレートと呼ばれる“音声をどのようにまとめるか”のパターン(「議事録」「講義」「インタビュー」とか)を選ぶことで、それに沿った形で出力ができます。
そして、これらの機能がほぼ無料で使用できるという強さ(もちろん、無料ならではの時間的・機能的制限はありますが…)。

本体代がそこそこ高いですが、それは余裕でペイできますし、普通にお釣りが来るレベルだと思います。そのくらい高機能で先進的。
ということで今回は、そんなハイレベルなAIガジェット、PLAUD NotePinをレビューしていきます。

- 要約精度が高い
- 無料プランでも、かなりの高機能
- 集音性能が非常に優秀
- アクセサリー豊富で便利
- 「文字起こし」の精度はやや甘め
- 録音データの転送が毎回手動
スペックと付属品
スペックはこちらをタップ
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | PLAUD NotePin |
メーカー | PLAUD |
サイズ | 51×21×11 mm |
重量 | 16.6g(本体のみ) |
バッテリー | 270mAh(連続録音20時間、スタンバイ40日) |
ストレージ容量 | 64GB |
マイク | 2MEMS高忠実度マイク |
カラー | 3種類(グレー、シルバー、パープル) |
価格 | 28,600円(2025年4月、Amazonより) |
付属品は下記の通り。
- 充電器と充電ケーブル
- 取扱説明書

NotePinって何なの?
そもそもNotePinってなんなのでしょう。できること、及び簡単な操作方法をご紹介します。
NotePinでできること
PLAUD NotePinで何ができるかを端的に言えば「録音した音声をAIが良い感じに文字起こししてくれて、更に良い感じに要約してくれる」という感じ。
具体的な機能としては「文字起こし」と「要約」に分かれます。
- 文字起こし:文字通り「音声の文字起こし」
- OpenAIの音声認識モデルWhisperを使用
- 112ヶ国語対応
- 更に複数人が話している場合「誰が話しているか」の認識も可能。
- 要約:取り込んだ音声のシチュエーションのテンプレート(例えば「会議」「インタビュー」とか)を選択することで、良い塩梅で要約してくれる。
- なんなら要約だけで留まらず、下記も実施。
- マインドマップの作成
- (会議であれば)ネクストアクションの提示
- 結論が出てない点の指摘
- なんなら要約だけで留まらず、下記も実施。
極め付けは、これら機能が300分/月まで永年無料ときました。鬼すぎる(本体代が高いだけある)。
また文字起こしや要約した内容はAI学習に使われないとのことで、この点ビジネスユースとしても安心ですよね。
プラン比較表(無料/Pro/Unlimited)
ちなみに300分/月は無料なのですが、もちろん有料プランもあって、「Pro(月1,000円)」「Unlimited(月3,333円)」と2通りあります。
それぞれの違いは下記の通り。
項目 | 無料プラン (Starter) | Proプラン (月1,000円) | Unlimitedプラン (月3,333円) |
---|---|---|---|
月間 文字起こし時間 | 300分(約5時間) | 1,800分(約30時間) | 無制限 |
テンプレート数 (追加分) | 14種 | +15種(計29種) | +15種(計29種) |
テンプレート カスタマイズ(※1) | × | ◯(独自テンプレート 作成可) | ◯(独自テンプレート 作成可) |
Ask AI機能(※2) | × | ◯ | ◯ |
クラウド保存容量 | 5GB | 30GB | 100GB |
音声分離(話者識別) | ◯(精度は やや控えめ) | ◯ | ◯ (識別精度も高い) |
サポート優先度 | 通常対応 | 通常対応 | 優先対応 |
※1:テンプレートカスタマイズ:プロンプトを入力して独自のテンプレートを作ることができる。
※2:Ask AI:文字起こしの内容についてAIと対話しながら検索や再要約が可能。更に、文字起こしからToDoリストを作ってくれたりと、追加便利機能もあり。
まず、仕事でフル活用したいのであればUnlimitedが良いと思います。例えば1日1.5時間程度会議があって、それをNotePinで要約すると、ざっくり30時間ちょっと。ということで、バリバリ使うとProプランでも足りないんですよね。
クラウド保存も100GBまでいけるので、長時間ファイルを気にせず溜め込めるのは魅力的です。
…ただ、思考整理や軽い議事録・インタビュー用途であればStarter(無料)かPro(月1,000円)で事足りるかと思います。
じゃあ、無料とProを選ぶ上での基準はなにか。
個人的にテンプレートは無料版で十分な部分もあり、課金するか否かを検討するポイントは「文字起こし時間の増加」と「Ask AI」ですね。
- 文字起こし:無料版は5時間/月、Proは30時間
- Ask AI:無料版はなし、Proはあり

特に議事録を録る場合は要注意。無料プランだと1時間の会議5本分な訳で、会議頻度によっては1日で足りなくなる可能性も十分にあります。
また、Ask AIでサルベージした方が効率的な場合(例えば、長時間に渡る会議等)は課金した方が確実に使いやすくなるので、所謂「量・時間が膨らむ」場合は課金(Pro)推奨と考えればよいかと思います。
実際の操作方法
実際の操作方法は下記の通り。簡単です。
- 本体を押し録音開始 → 再度押して終了
- スマホアプリを立ち上げ、音声転送
- テンプレートを選択し、要約する
録音開始・終了は本体を押すだけ。ブルっと震えるので、ノールックでも使えるのは良いですね。

録音されたデータを本体に転送するためにはアプリの立ち上げが必要。立ち上げると転送が勝手にスタートされます。

転送は割と時間がかかる印象を持ちました。
ただ実はWi-Fi高速転送機能もあるので、これを使用すればサクッと転送できます。痒いところに手が届く。
転送が完了したら「生成」ボタンを押し、あとはテンプレートを選択するだけ。
テンプレートは無料プランだと「自動応答」含め14個。有料プランだと+15個の計29個です(2025年3月現在)。

テンプレートを選択すると、文字起こしと要約が自動的に実施されます。
要約では「ネクストアクション」「要点リスト」「結論の明示」などの形でまとめてくれるため、多視点からようやく内容を分析できて、かなりためになります。

さらに、マインドマップの自動生成機能も搭載。パット見で内容を把握できて良いですね。

また、文字起こし機能では発言者をざっくり識別してくれるので、各話者に名前を付けるだけで「誰が」「何を話したか」が一目でわかる仕様です。しかも、精度もなかなか高め。

ということで、録音 → アプリに取り込み → テンプレ選択、この3ステップだけで一連の作業が完結します。
操作性のシンプルさも素晴らしいですが、なにより月額無料でここまでの多機能っぷり、驚きのコスパ。PLAUD社、どうやって利益を出しているんだ…。
PLAUD NotePinのレビュー
実際にNotePinを使ってみて、思ったことをつらつらと述べていきます。
デザインは高級感高め。付属アクセサリーも素晴らしい。
本体デザインはいたってシンプルで、どんなファッションにも溶け込みます。
それでいてメタルな質感は良く、所有欲をじんわり満たしてくれるような雰囲気が素晴らしいですね。

さらに注目したいのが、NotePin専用のアクセサリーキット。
本来は別売りで約6,000円相当するのですが、2025年4月現在は本体に無料で同梱されています。お得すぎるだろ。
アクセサリーキットの内容は下記の通り。
- クリップ
- ネックストラップ
- リストバンド

私が特に重宝しているのはクリップです。
胸ポケットに装着しても目立たず、スマートに使えます。しかも磁石でしっかり固定されるため、落下の心配も少なく安心感が段違い。


カジュアルシーンではネックストラップも良い感じで、どこか“近未来のお守り”っぽさが漂います。
ピンチの時に俄然握りたくなります。青い光とか出そう(出ない)。

リストバンドも装着しやすく良い感じですが…惜しい点を挙げるとすれば、色が白しかないこと。ビジネス用途を考慮すれば、黒など落ち着いたバリエーションが欲しかったところ。

それでも全体的にアクセサリーのクオリティは高く、NotePinの使用体験をぐっと底上げしてくれる存在だと感じました。
仮に別売りだったとしても、購入はマストだと思います。
文字起こし精度はそこそこだが、要約は優秀
NotePinができる「文字起こし」と「要約」。精度は、結論から申しますと「文字起こしはそこそこ」「要約は素晴らしい」という感じ。
まずは文字起こしの精度について。決して悪くはないのですが…完璧というには遠い印象です。
私自身、仕事でCopilotの文字起こしを日常的に使用しているのですが、それと比べるとNotePinの方は精度が少し低め。具体的には、漢字の変換ミスや、話者の区切りが曖昧になるケースがたまに見受けられました。

とはいえ、その粗さを帳消しにしてくれるのが、秀逸な「要約機能」。
恐らく、文字起こしが多少雑でも、AIがそれを補完する形で賢く処理してくれるのでしょう。結果的に「なんか、ちゃんとまとまってる!」という成果物が生成されます。
例えば、文字起こしでは「デスク」が「ディスク」になっていても、要約ではちゃんと「デスク」にまとめられており、おお、やるじゃないか、と。
多くの人がPLAUD NotePinに求めているのは、「正確な全文の書き起こし」よりも「的確な要点」ではないでしょうか。その点で言えば、要約の精度は期待してOKです。
大事な情報がしっかり抽出されていて、非常に実用的だと感じました。
広範囲の音を拾える、優れた収音性能
使ってみて驚いたのが、NotePinの集音力。本体のサイズが小さいため正直あまり期待していなかったのですが(失礼)、これがなかなかの実力者でした。
例えば、ざわついた展示会場のような環境でも、しっかりと音を拾ってくれるんですよね。また広めの会議室でも、話者との距離に関係なくクリアに録音できており、これはかなり嬉しいポイント。

ちなみに私は胸ポケットにNotePinを装着して使用しています。
胸ポケットからでも充分な収音ができるということは、わざわざボイスレコーダーを机の上に出したりしなくて良い訳で、かなり便利ですよね。
相当な悪環境でない限り、録り逃しの心配はほぼ無さそうだと思いました。
無料プランでも十分すぎる機能
本当に、無料プランだけでもかなり使えます。むしろ「これが無料ってマジなの」と疑ってしまうレベル。
私のように、「記事アイデアをまとめたい」「ふと思いついたことを整理したい」「たまに展示会で録音したい」くらいのライトユーザーであれば、無料の月300分(5時間)でもギリギリ足ります。
この“絶妙な足りるか足りないかライン”、なんとも上手い設定だなと感心しました。

ただし、議事録やインタビューなど、より実務的・長時間の用途がメインの方には、無料プランはやや物足りないかもしれません。
また、既存テンプレートがニーズに合わない場合、自分でテンプレートを作成できる有料プランの方が圧倒的に便利です。
私の場合、「喋った内容をざっくりブログ記事形式に要約してくれるテンプレート」が欲しかったのですが、無料版ではやや物足りず。そういう時はいっそ課金して自作テンプレートを導入した方が、ストレスも工数もぐっと減るはずです。
Proプランなら月1,000円ほどで業務効率が上がる訳で、費用対効果的にはかなり素晴らしいと思います。
毎度の転送がめんどくさい
唯一、うーむと感じたのが、録音データの転送部分。NotePin本体からスマートフォンへ音声を送るためには、毎回アプリを起動する必要がある所です。これが地味に面倒。
「さっき録音した内容、すぐに見返したい」と思っても、まずアプリを開いて転送しないと確認できません。未来感あふれるガジェットだからこそ、ここはもっとスムーズだと嬉しいところです。
とはいえ、転送速度自体は高速化されており、手間はあるけどストレスにはならない程度。この辺の“惜しさ”も含めて、今後のアップデートに期待したいですね。

また、議事録やインタビューのように“相手がいる”場面で使用する場合、文字起こしの粗さが気になる場面もあるかもしれません。
とはいえ、要約部分がしっかりしているので、基本的には結果オーライ。また“自分のための思考整理”用途であれば、少々の誤変換などは全く問題にならないので、全体的な満足度は高めです。
PLAUD NotePinまとめ
要点を的確に捉えた要約機能と、シンプルで洗練された操作性が魅力のPLAUD NotePin。
一方で、録音データの転送操作にはやや手間を感じる場面もあります。ただ、自分の思考整理や情報の簡易整理に使うには、非常に心強い相棒だと思いました。
貴方もNotePinを色々な所に持ち出して便利に議事録を取ったり、自分の考えをスッキリまとめたりして、業務をバリバリこなしてみませんか?