FIFINE Ampligame A8レビュー。機能・付属品・価格のバランスが取れた、コンデンサーマイク入門の決定版!【PR】
コンデンサーマイクを初めて使う方にピッタリの製品、見つけました。
その名もFIFINE Ampligame A8という、カーディオイド指向性のコンデンサーマイクです。
カーディオイド指向性とは:マイク感度の性質の1つで、正面側のマイク感度が一番高いもの。背面側の感度が低いので、余計な音を拾いにくい。
このコンデンサーマイクは、下記のように余計な音をデフォルトでカットしてくれます。
- 振動・衝撃音に近い低音側の周波数
- 歯のカチカチ音に近い高音側の周波数
これによって、「喋る」という用途においては素晴らしく使いやすいマイクなんです。
さらに付属品としてポップガードが付いていたり、ショックマウント構造が備わっていたりと、約8,000円とは思えない至れり尽くせりっぷり。ゲーム用途には勿論ですが、テレワークにおけるミーティング等にもピッタリなマイクとなっています。
筆者はすでに、Webミーティングでヘビリピ中です。
今回はそんなAmpligame A8を、音声サンプルを録りつつレビューしました。ぴったりなマイクアームも紹介しているので、ぜひ最後までご覧くださいませ。
- 価格に対して高性能
- 会議やゲーム用途にて、十分すぎる音質
- ヘッドフォンジャックはかなり優秀
- イヤホンジャックからの出音調節が難しい
- XLR接続不可
- 付属スタンドではキーボードの音を拾う
FIFINE Ampligame A8の概要
FIFINE Ampligame A8とは、ゲーマー向けのコンデンサーマイクです。
特徴は下記の通り。
- カーディオイド指向性のコンデンサーマイク
- ゴム製のショックマウント構造
- 外付けのミュート&ゲイン調節ボタン
- 多彩なRBGライティング
- 接続はUSB Type-C
- ポップガード付き
ちなみにゲーマー向きと銘打っておりますが、テレワーク・通話でも快適に使用できます。恐らくゲーマー向きという表現はデザイン性・見た目に掛かっており、通常のコンデンサーマイクとして使う分にも問題なしです。
安心してください、RBGライト、切れますよ。
スペック詳細はこちらをタップ
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | Ampligame A8 |
メーカー | FIFINE |
画像 | |
本体色 | 3色(ブラック・ホワイト・ピンク) |
指向性 | カーディオイド |
接続方法 | USB Type-C (マイク側) から Type-A 2.0 (コンピューター側) |
応答周波数 | 50Hz~20kHz |
感度 | -40±3dB |
重さ | 1.0kg |
価格 | 8,099円 |
Ampligame A8とA8 Plusの違い
Ampligameは「A8」と「A8 Plus」の2モデル存在しています。
各製品の違いは下記の通り。
製品名 | A8 | A8 Plus |
---|---|---|
収音範囲(指向性) | カーディオイド | 4種指向性 |
RBG効果 | 3種類 | 4種類 |
モニタリング音量調節 | できない | できる |
価格 | 12,399円 | 8,099円 |
A8 Plusの特徴的な部分は「4種指向性」と「モニタリング音量調節」です。
4種指向性とはその名の通り指向性(マイク感度の方向)を4種類から選択できる機能のこと。
これによって、向かい合っての録音やWeb会議等でも使用することができますが、逆に言えば家で1人で使用する分には不要かと思います。
もう一つの機能「モニタリング音量調節」ですが、これはモニタリング音量を本体に備わっているノブで調節できる機能のことです。
A8はモニタリング音量の調節ができないので、ゲインを低めに設定していると地声の返しがほぼ聞こえません。よって地声モニタリングを重視しているのであれば、A8 Plusがおすすめ。
正直、Web会議においてモニタリングはあまり使わないですけどねー…
ちなみに音質はどちらも変わらないため、そう考えるとA8のコスパは高いですね。
ということで、下記の通りで買い分ければ良いと思います。
1人で使用する分には、ましてや仲間内とのゲームやWeb会議が主な用途であれば、今回紹介するA8で問題ないという結論です。
FIFINE Ampligame A8の付属品・デザイン・機能
それでは早速、付属品やデザインと機能を見ていきましょう。
付属品
付属品は下記の通りです。
- Amligame A8本体
- USB Type-C to Type-Aケーブル
- アームマウント用スクリューアダプター
付属のケーブルはType-C to USB-Aですが、こちらは他メーカーのType-C to Type-Cに変更が可能です。Mac等のType-C端子しかないPCでも楽に使用できるのは素晴らしいですね。
デザイン
本体カラーは3色(ブラック・ホワイト・ピンク)から選べます。
今回私はブラックを選択しました。見て分かる通りオールブラック。黒以外のパーツは一切使われておりません。
素材は全体的に(ポップガード・マイク部分及びショックマウントのゴム以外は)プラスチックが使用されているため、チープ感は否めません。オールブラックなのでパッと見はわからないですが、近くでよく見ると・・という感じ。
といってもこの価格帯のマイクはプラ素材の製品が多めなので、このチープさはデメリットまでにはなり得ないかな、という印象です。
価格なり、ですね。
本体頭頂部にはミュートスイッチが。スイッチと言ってもタッチ方式なので(後述)、操作は簡単。
本体裏側にはゲイン調節ノブが付いています。裏側についていることと、目盛りに当たるマークがほぼ存在しないので、正直使いにくいと思いました。
…ただ、基本的にゲインは一度調整してしまえばあまり高頻度で触る部分でもないので、ギリギリ許容範囲かなと。
ポップガードには、よく見ると顔のマークが。
ここは賛否両論ポイントですよね
といっても実際使用してみると、顔マークとマイク本体部分がうまい具合に重なって、あまりマークは目立ちませんでした。
マークに魅力を感じている方には残念ポイントでしょうが、個人的には問題なし。寧ろありがたい。
スタンド部分の傾きはねじ式で調節が可能となっています。
調節幅は後ろ側に広めですが、前側はちょい前かがみが限度です(写真右)。
以上、デザインや特徴を見ていきました。総括すると、素材や調節の機構は多少チープ目な「値段なり」という感じです。
機能
A8 Ampligameの機能は下記の通り。
- ショックマウント構造
- タッチでミュート・ミュート解除
- イヤホンジャック
ショックマウント構造
本マイクはショックマウント構造をしています。
ショックマウント構造とは:マイクに伝わる振動・衝撃を低減する構造のこと。
これによりタイピング時の机の振動やコントローラー操作時の揺れによる雑音を抑えられるため、会話をしながらデスクで何かしらする場合に重宝します。
高価なマイクには備わっていることが多いですが、8,000円台のマイクではあまり見かけない装備なので、かなりの目玉機能だと思います。
ちなみに筆者は、最初この構造を把握しておらず、オシャレな梱包かなんかだと思って外しそうになりました。あぶねえ。外さないように注意しましょう。
タッチミュート
ミュート・ミュート解除は物理ボタンではなく、本体上面をタッチすることで実施できます。ボタン式だと操作時にクリック音が入ったりするので、タッチ式だと余計な音が入らず良いですね。
ちなみにミュート・ミュート解除に関しては色にて判別可能という部分もわかりやすくてGOODかと思います。
イヤホンジャック
本体裏にイヤホンジャックが付いており、ここにイヤホンを刺すと「マイクの出音確認(モニタリング)」及び「PCのイヤホンジャックとして使用する」ことができます。
要するに、PCの音を聴きながらマイクの出音も確認できる、って感じですね。
音声をモニタリングできるのは便利なのですが、ちょっと癖のある機能でもありました。
デメリットの部分で詳しくお話しますが、モニタリング音量が小さく、PC音声調節もできないため、痒いところに手が届かない印象です。
筆者は結局、後述の「タイピング音でセルフASMRをする」用途にしか使ってないのが現状。ただ当初の使用方法からは外れますが、これはこれで有効活用出来ているのかな、と思っています。
FIFINE Ampligame A8の使用感レビュー
続いて、Ampligame A8の使用感をレビューしていきます。
約8,000円という価格に対して、かなり高性能
約8,000円という価格ながらもポップガードやショックマウントがついており、かつ通話音質も良いため、コストパフォーマンスはかなり高めです。
特にポップガード付きな部分はありがたいですね。
同価格帯のマイクだと大体ポップガードが付いておらず、追加で購入すると3,000円程度します。その点A8はポップガード込みで約8,000円なので、かなりお得。すばらしいコスパ。
それでいて音質もバッチリで、テレワークにおけるWebミーティングや、ゲームでのチャット・配信等であれば十分満足できるレベルだと思います。
音のサンプルは次の項にて。
会議やゲーム用途にて、十分すぎる音質
ということで気になる音質ですが、Web会議やチャット(ゲーム)用途において、十分なくらい高音質です。今まで安いヘッドセットやイヤホンを使っていたのであれば、その変化に驚くことかと思います。
というのもA8、自動的に低音域(200Hz未満)を絞り、高音域(5kHz – 13kHz)をフラットにイコライジングしてくれるようで、机の振動や歯のカチカチ音等の不快な音声をざっくり除去してくれます。会話用途においては素晴らしい機能ですね。
実際に録音してみると下記の通り。
なお、比較対象として私が今まで使用していたヘッドセット(ATH-102USB)とAirPods Pro(第一世代)も用意しました。
①FIFINE A8 Ampligameの録音音声
②オーディオテクニカ ATH-102USBの録音音声
③AirPods Pro(第一世代)の録音音声
AirPods Proは論外として、オーテクのATH-102は値段の割に結構高音質でした(私も今回の録音でビビりました)。ただ、耳を澄ますと低音でノイズが載っています。その点A8はノイズも載っておらず、かつ音に奥行きがあるので聞き取りやすい印象を受けました。
ゲーム中の通話やテレワークでは音声のクリアさが命なので、快適に音声を届けつつ会話をしたいのであれば、A8 Ampligame が第一選択になりそうです。
もちろんコンデンサーマイクとイヤホン・ヘッドセットを比べるのは酷ではありますが…
ヘッドフォンジャックはかなり優秀
本体裏についているヘッドフォンジャック、かなり優秀です。
もちろん音声モニタリングとしても有用ですが、個人的には「PCのヘッドフォンジャックが手元に来る」という点でかなり便利だと感じました。
外付けマイク使用時にイヤホンを使用する場合、大体が「PC直差し」か「オーディオインターフェース経由」かと思います。どちらにせよ手元から少し離れてしまうケースがほとんど。
そうなると、ケーブルマネジメントが少々めんどくさいんですよね。イヤホンケーブルを延長させなくてはならなかったり、ケーブルが目の前を横断する形になったり。
その点A8であれば手元のマイクに直接接続ができるため、そこら辺のマネジメントについては深く考えなくてもOK。ものぐさにもピッタリなお手軽高音質マイクでした。
モニタリング機能の活用方法:セルフタイピングASMR
デメリットでもお話しますが、本マイクはイヤホンジャックからの出音がかなり大きいこともあり、モニタリング機能の使い勝手はイマイチ。
…と思っていたのですが、個人的に痺れる使い方を発見したので、こちらにて共有させてください。
その名も「セルフタイピングASMR」です。
文字通りですが、要するに”自分のタイピング音を直接モニタリングしつつ、作業する”ことです。A8が高音質なこともあり、かなり素晴らしいASMRになるんですよ、これが。
セッティングは簡単で、タイピング音を拾えるようにマイクを設置し、イヤホンを差し込めば準備完了。
あとはカタカタとタイピングするだけで、タイピング音が直接モニタリングされ、心地よい音を聴きながら作業ができます。
静電容量無接点方式であるHHKB(Type-S)やNiZ plumの打鍵感も良いですし、Lofree Flowのコトコト感もタマランですね。
まさか自分で作業用BGMが用意できるとは思っていなかったので、嬉しい誤算でした。
心地よい音を奏でるキーボードをお持ちの方は、ぜひ試してみてください。
マイクアームをつけてみよう
本マイクは、といってもマイク全般的に言えることですが、マイクアームを用いた方が色々快適です。理由は下記の通り。
- 浮かせることで、デスク上の省スペースに繋がる
- 口元にマイクを持ってきやすいため、音質向上が見込める
- デスクの振動を拾いにくい
- すごくかっこいい
かっこいいですよね、マイクアーム。なぜだろう。
もちろんカッコよさも大事ですが、個人的には「口元にマイクを持ってくこれる」のはかなりのメリットだと思います。
Ampligame A8にデフォルトで備わっているスタンドはデスク設置式であり、デスク上の振動・雑音を拾いがち。しかしマイクアームを使いマイクを口元に持ってくれば、当たり前ですがデスクの上にて発せられる音との距離が遠くなるので、雑音を拾いにくくなります。
では実際に、今回このために購入したマイクアーム(オーディオテクニカのAT8700J)に取り付けてみましょう。
といっても、卓上スタンドからマイクを外し、外したマイクを付属のスクリューアダプター経由にて接続するだけ(※1)。簡単です。
※1:写真左の通り、スクリューアダプターにデフォルトで入っている金具は外す必要がある点だけ注意。
取り付けるとこんな感じ。かっこよすぎか。アームには、なんだかわからないロマンがある。そう確信しました。
ということで実際に卓上スタンドとマイクアームにて、マイクで話しながらタイピングした場合の音の拾い方を比べてみましょう。
①卓上スタンド+A8
②マイクアーム+A8
こう聞いてみると結構違いますよね。マイクアームを使用した方がマイク・口の位置が近くなるので、タイピング音が鳴っていようが雑音が鳴っていようが、声が聞き取りやすくなります。
以上より、音質(雑音を除去する的な意味で)の向上を狙うのであればマイクアームは必須級アイテムです。
FIFINE Ampligame A8のデメリット
Ampligame A8を使用して判明したデメリットもご紹介します。
イヤホンジャックからの出音調整が難しい
本記事でも何度か出ていますが、本体のイヤホンジャック経由でPC音声を聞くと、音の大きさにビビります。音量1(最小)の状態でも中程度の音を吐き出すので、もう少し出音が小さければ良かったなあ、と。
音量なんて本体後ろのノブで調節すればいいではないか!と思われるかもしれませんが、このノブはあくまでもゲイン(マイクの音量)調節しかできません。よってPC音声をいじることはできないんですよね。
音量調節用のノブ、もう一個欲しかったですね
対策としては、下記どちらかかと。
- イヤホンジャックを使用しない(物理的な対策)
- PCのシステム設定やアプリケーション側で調節(OS側での対策)
モニタリングをする必要がないのであれば、個人的にはイヤホンジャックを使用しなくても問題ないと思っています。ただそうすると、メリットでお話した「手元でイヤホン接続できる」メリットが享受できないのですが…。
どうしても手元でイヤホンジャックを刺したい場合は、別途ミキサーを購入してそちらから音を引っ張るのが良いかと。(FIFINEはオーディオミキサーも出しています。ぬかりねえ!)
ただ、基本はPCのシステム設定や、アプリケーション側(ゲームのBGM設定等)から調節するのが王道対策ですね。
Macは細かい設定ができませんが、Windowsであれば音量ミキサー機能がデフォルトで備わっているので、ここら辺をいじればうまく音量を絞れます。Macに関して言えば…やはりイヤホンジャックを使わないのが一番楽ですかね。
2023/11/14追記:Windowsにて使用しているうちにPCの音量レベルは適切になりました(原因不明)。ただ、次はモニタリング音が大きすぎるという状況に。ちなみにMacは今まで通り大音量の出音。
ちょいと癖がありますね、モニタリング機能は。基本は音声チェックに使うくらいの気持ちでいた方が良いかもしれません。
XLR接続不可
PCとの接続はUSB端子(Type-C)であり、手軽に接続できるメリットはありますが、音質を求めるケースも見込んでXLR接続も選択できれば良かったなあと思います。
XLR接続とは:XLRケーブル(3ピンのバランスケーブル)という、太いケーブルにて行う接続のこと。ケーブル本体が頑丈で、かつノイズが乗りにくい。
A8自体そんなにノイズが乗るわけではないのですが、ゲインを上げると多少気になるので、もしXLR接続であればこのノイズは乗らなかったのだろうか…等考えてしまいました。
と言っても、超高音質が求められていない、リモートワークや仲間内でのチャットであればUSB接続で問題ないかと。
寧ろ、XLRケーブルは取り回しが面倒(※2)であるため、ササッと接続できるUSBの方が使いやすいと思います。
※2:XLRケーブルはPCと接続する際にオーディオインターフェース(マイクの音声をデジタルに変換する機器)を経由しなければならなかったり、ケーブルが太かったりと、色々考えることが多い。
付属スタンドではキーボードの音を拾いがち
付属スタンドは位置が低く、かつデスクに接しているのでタイピング音を拾いがち。よって会議で議事録を作成したり、ゲーム配信中の操作音は注意する必要があります。
これの対策としては簡単で、「浮かす」ことです。
レビューの項でもお話ししましたが、基本的にマイクは浮かして使用する方が便利ですし、色々な音の影響を受けにくくなります。
マイクを買ったら、セットでマイクアームを買いましょう。
私が使っているのは、先ほど紹介した通りオーディオテクニカのAT8700Jです。Amazonランキング マイクアーム部門1位は伊達じゃなく、しっかりした造りでかなり使いやすい製品でした。
本記事の結論
本記事の結論は、下記の通り。
機能も付属品もバッチリ、コスパ最強。コンデンサーマイク入門ならこれ。
FIFINE Ampligame A8は、チャットやWeb会議にピッタリなコンデンサーマイクです。
デフォルトで歯のカチカチ音や机の振動を拾いにくくするイコライザーがかかっているため、ゲーム配信やwebミーティング等の「綺麗な音声を届ける」用途にピッタリ。
更にショックマウント構造だったり、ポップガードが備わっていたりと、価格に見合わない便利な機能・付属品もあり、コストパフォーマンスはかなり高め。
その分細かい調整が効かなかったりと価格なりの部分もありますが、リモートワークやチャット等で使用するのであれば、あまり問題ないかと。
「超高音質までは不要だけど、お財布に優しく、かつある程度の音質のマイクが欲しい」という需要にピッタリのマイクだと思います。
FIFINE Ampligame A8まとめ
最後にAmpligame A8のデメリット・メリットをおさらいしましょう。
いやー、コンデンサーマイク、最高ですね。
そして何より、約8,000円でこの音質と付属品、更には最低限の使いやすい機能も兼ね備えています。今回のレビューにて、私の中でFIFINEは大注目メーカーとなりました。
貴方もコスパ抜群のコンデンサーマイク Ampligame A8を買って、ゲームや会議にて高音質・快適な音声を届けてみませんか?